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UNIDOとCTBTO、2030年までのジェンダー平等目標への支持を表明

【ベルリン/ウィーンIDN=リタ・ジョシ】

国連工業開発機関(UNIDO)包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)準備委員会は、2016年の国際女性デーのテーマである「プラネット50-50平等な地球社会:ジェンダー平等を加速させよう」を実現するための必要な措置を採る決意を固めている。

UNIDOのリ・ヨン事務局長は「私たちは、女性の経済的エンパワメントに投資することは、ジェンダー平等や貧困根絶、包摂的な産業発展に向けた近道であると考えています。」と語った。

リ事務局長はさらに、「女性は、ビジネスにおいては、起業家として、雇用主として、あるいは従業員として、また、家庭においては、介護労働を通じて、大きな経済的貢献をなしています。にもかかわらず、女性は依然として、圧倒的に貧困や差別、搾取の悪影響を受けています。」と指摘したうえで、「ジェンダー平等への取組みをステップアップするために、UNIDOは最近新たなジェンダー政策とジェンダー戦略を採択し、女性を経済的にエンパワーするための一連のプロジェクトを継続的に強化していいます。」と力説した。

一方CTBTOは、技術関連が中心の安全保障機関として伝統的に男性中心の領域であったことを認めたうえで、「CTBTOは、全てのスタッフレベルで女性の割合を5割にする目標に未だ到達していないが、この目標にむけて近年、ゆっくりではあるが着実な進展を遂げてており、既に女性の割合を全体で43%、専門職・幹部レベルで35%にまで高めている。」としている。

CTBTOのラッシーナ・ゼルボ事務局長は、核実験禁止に対する女性の貢献を強調して、「女性は、これまでもそして現在も、核実験禁止に向けた力を生み出しています。1996年の包括的核実験禁止条約(CTBT)とその前身の条約を推進した市民社会運動は、かなりの部分を女性の主導に依存してきました。」と語った。

ゼルボ事務局長はまた、乳児の歯に関する画期的な研究を通じて、ジョン・F・ケネディ大統領を説得し1963年の部分的核実験禁止条約の締結に導いた科学者であるルイーズ・ライス博士の決定的な貢献に言及した。

2011年1月に90歳で亡くなったライス博士は、数十万人の乳児の歯に関する調査を冷戦期に指導し、世界の指導者らに大気圏内での核実験禁止を認めさせる原動力となった。

ライス博士とその夫であるエリック(いずれも医師)は、「核情報に関する大セントルイス市民委員会」の創設メンバーであり、セントルイスにあるワシントン大学歯学部及びセントルイス大学と協力して、1959年に「乳児の歯調査」を立ち上げた。

その目標は、核実験からの放射性降下物が自然の食物連鎖の中に入り込み、最終的には人間の骨と歯に作用していることを証明することにあった。そしてこの調査は成功した。ライス博士はプロジェクトの指導者と目され、夫とともに、プロジェクトの実験室で他の科学者らと作業した。

ゼルボ事務局長は、「CTBTOで働く女性たちのことをとりわけ誇りに思っています。彼女たちは、CTBTOの監視局を築き維持するために世界の辺ぴな場所での活動をものともせず、疑わしい事象に関する大量のデータを分析するために長時間働き、分析と管理業務のための新たな手法を開発しています。私たちは、心から彼女たちに感謝とお礼を申しのべたい。

彼女たちなしでは、CTBTOは、世界の検証センターという今日の役割を果たすことはできなかったでしょう。」と語った。

CTBTOでは、女性たちは、予算関係や企業との渉外の役割を務めるだけではなく、ネットワークインフラの技師や、国際監視制度(IMS)の責任者としても働いている。IMSは、完成すれば、核爆発の兆候を地球規模で監視する337施設からなるネットワークとなる。

女性スタッフには、放射性核種分析官も含まれる。この測定作業だけが、他の手法によって検知された爆発が、真に核爆発であったかどうかを確定する明確な指標を与えることになる。この作業には16の放射性核種実験室が関わっている。80ヶ所の監視局が大気中の放射性分子を測定しており、うち40ヶ所が希ガスを収集する。

ゼルボ事務局長によれば、「世界全体で言えば、男女間の真の平等を達成するにはまだまだ時間がかかる。数年前からの格差の縮小度合いは、予想に比して小さい。2015年の世界経済フォーラムは、ジェンダー格差を完全に解消するには2133年までかかると予測した。」と語った。

ゼルボ事務局長はまた、「国際女性デーは私にとって特に重要な意味を持っています。それは職業的な意味にとどまらず、3人の娘の父親として、そして、我が家を支るために自らの職業的キャリアを部分的に放棄した女性の夫として、この日に重要な意味あいを感じているのです。私にとって、国際女性デーを祝うことは、ジェンダー平等が共通の努力を通じて達成される前途に感謝し、配慮することを意味します。またこの日は、自分の母親が人生において出会う最初の女性であることをすべての男性に想起させる日でもあります。母親とは、私たちに思いやりの心をはじめ、物の見方や将来の展望といった生きていくうえで大切な資質を育んでくれる存在です。女性と男性は、ともに人類を構成する2つの翼のような存在であり、互いに協調して羽ばたいていかなければなりません。」と語った。(3.09.2016) IPS Japan/ IDN-InDepthNews